2005.05.12 (Thu)

マーク・レヴィン / ザ・ジャズ・セオリー

私のような一般サラリーマンにとっての数少ない楽しみでありますゴールデンウィークも終わってしまって久しいですが今年は家族が順番にちょこっと体調をくずしたりしたため大きな外出もできず主に自宅にこもっておりまして、連休のだいぶ前に買ってはいたけどとりかかれなかったジャズの本など読み始めてみたら、これがメッポウおもしろい!というわけでご紹介。

Mark Levine著「The Jazz Theory Book」日本語版(ATN刊)

詳細はhttp://www.atn-inc.jp/3078.htm


496ページと分厚いジャズの理論書ですが、内容は非常にわかりやすいです。ジャズ教材を買い散らかしては満足に読みきらない悪癖のある私ですが、これは最後まで読む気になりました。普通理論書というと、ドリアンやらミクソリディアンやらサイクルオブ5thやら、一通りの説明はされているものの、なぜそういう理論が生まれたかの背景がわからない。そして初心者が一番知りたい、結局それが何の役にたつのか、どう役に立てるかがわからない、ことが多いですが、この本は全く明快にその点が書かれています。説明の形式がまた良いです。全編にわたり口語体で、現場のジャズメンがフッと漏らすツボ、みたいな感じで書いてあるんですね。だから既にわかっている(つもりの)理論であっても現場のジャズメンの実践的切り口で説明されているので新たな発見があったりします。僕の場合そんな新たな発見が3ページに一つくらいあるもんで、楽しくて読むのがやめられない、という感じです。
また有名プレイヤーの有名アルバムからの有名演奏の一部を採譜した譜例が非常に多く、説明されている理論(スケールやコード進行etc..)を実際に自分で弾きながら確認できるのも特徴。(逆に言うとピアノ弾きながら読まないと価値半減の本)。ハンコックのあのハーモニーはこのコードだとか、マイルスのあの名演もただの○○スケールだとか。アウト気味なハーモニーの説明にはモンクやショーターの採譜がやたら多かったり。つまり実際にプレイされた音の心地よさにあとから理屈をつけるという、本来「理論が生まれる」ときの順序にそって説明されるので非常にわかりやすいわけです。
そもそもペンタトニックの説明の前にアウトサイドの演奏について説明されているだけでこの本が一線を画していることを表していると思います。
税込7980円の値段もこの価値からすると決して高くない、むしろ安い、と思いました。まだ1/4くらいしか読んでませんがなんとか最後までやれそう。(おかげで昨年買ったはいいけどあんまり弾かなかった電子ピアノが大活躍でよかったよかった)
楽器店でみかけたらまずは一度立ち読みでもしてみてくださいね。


目次はアマゾンに掲載されてます。
4754930789マークレヴィン ザ・ジャズ・セオリー


Amazonで詳しく見る


アマゾンでは現在在庫なしですが、ATNによれば現在重版中ということでもう少しすれば在庫されるのではないかと思います。

もちろんATNのサイトでも注文できます。
http://www.atn-inc.jp/3078.htm

私もATNのサイトで注文しました。注文翌日発送翌々日着でした。ちなみに決済は代引、玄関でのクレジットカード払いでした。送料・手数料も無料で定価の7980円だけで入手できます。
僕が買ったのは初版で、2、3カ所誤植や譜面の簡単な間違いがあり、修正された別刷りページが挟まってました。重版ではその点は訂正されているはずです。というわけで、通販でなく店頭で買われる方は、初版でないことを確認してから買われるほことをオススメします。不安な方はATNのサイトから買うのがベター。

タグ : ジャズ 教則本

21:29  |  この記事のみ表示  |  ジャズ  |  TB(0)  |  Comment(2)  |  Top↑

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■こちらにもお邪魔します

じっくりとブログを読ませて頂いてます。為になる記事が多いなあ。

で、この記事にたどり着きました。これ、妙にそそられますね。丁度、自分のブログでアドリブの練習法について書こうかと思っていたのですが(実は今日予告編みたいなモノを書いていた)、その途中でこれを見つけて、ちょっと入手しなきゃあかんなあと。

というわけで、記事にこちらのurlを引用させて頂きましたので、ご了解頂けると幸いです。

またいろいろ情報お願いします。
やぎ |  2006.11.12(日) 16:54 |  URL |  【コメント編集】

■ご紹介ありがとうございます

やぎ様
拙記事のご紹介ありがとうございます。
リンクは気になさらずご自由にしてしまってくださって結構です。

この本は人によって役立つところは違うと思いますが、今でもたまに読み返してみるとやっぱりおもしろいです。


【ソロナニ】あらためて全部拝読させていただきました。
いやぁもうあちこちニヤニヤしながら楽しく読みましたです。
僕もこういう読ませる文章がかけたらなぁ・・・・
続きを楽しみにしております。
ありがとうございました。
Kirino |  2006.11.13(月) 18:35 |  URL |  【コメント編集】

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