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2015.05.10 (Sun)

VL-Wizard 新しいVL Expert Editorが開発中です

今ウインドシンセで生楽器系音色といえばEWI5000が話題の中心です。最新型ですしね。ソフト音源ではSample Modelingのソフト物理音源シリーズも良いですが、旧い音源とはいえ、どっこいVL70-mも良いと思うのです私としては。少し前のエントリでWX5とVL70-mでの演奏をUPしてますが最近個人的にVLへの興味が再燃しつつありまして、その理由のひとつがエディターソフト「VL-Wizard」の開発情報。

つい先日「VL70-m用の新しいExpert Editorを開発中だけど興味ある?」という旨のメールを開発者のMr. Rudy(ベルギーの方)からいただきまして、当然興味あるので完成度90%というBeta 2 リリース版を使わさせていただいたところこれがすばらしかったのでRudy氏の許可のもとご紹介させていただきます。

なおこのソフトですが公式サイトの連絡先に(英語で)メールすればベータ版のデモ版を試用させていただけるようです。(連絡先は公式サイト2015APR30のエントリの真ん中あたり、 drop me an e-mail のくだり)ご興味のある方は是非どうぞ!

♪公式サイト http://vl70m-wizard.blogspot.be/
♪Beta2リリースの詳細、スクリーンショット
http://vl70m-wizard.blogspot.jp/2015/04/update-given-my-other-duties-it-is.html

♪公式Demo動画(無音)


ごらんの通り大変かっちょいいインターフェースでわくわくします。
このソフトですが以前ヤマハから配布されていたVL Expert Editor(Mac OS 7~9用)をヤマハの許可の元リバースエンジニアリングしつつ開発されたそうで、検索可能な音色ブラウザとともにインターフェースを洗練しつつ現在のPC環境(Windows(ただしXPはサポート外)、MacOSX)で動作するようにしたものになっています。ひとしきり実際に使用してみましたが、使い勝手はとても良く、インターフェースがとっても格好良いことも相まって、エディットするのがとても楽しいです。以下公式サイトでの記述を踏まえた機能紹介と、試用感想箇条書き。

・VL Expert Editorなので、VL70-m本体では不可能な「VLの全てのパラメーター」の編集が可能
・過去ヤマハや海外ウインドシンセで配布されていたVL1他VL音源用の音色ファイル資産をそのまま読み込めて、それを元に音色編集できる。
・もちろん現在VL70-mに入っている音色の再編集もできる。
・開発者サイトから現行音色+過去資産の音色900種類あまりがダウンロードできるので(公式サイトの2015 JAN 13のところ参照)それを読み込んで、ソフト上でブラウズしながらVL70-mに送って吹くだけでも超楽しい。
・音色データをVL70-mに送るのはリターンキー一発でOK、簡単。
・音色のブラウズはVLモデルの種類やキーワード別にでき、検索もできる。
・VL70-mのエフェクタ編集が全てひとつのウインドウだけでできるので、本体で編集するより圧倒的に楽で速い。
・その他のエディットもVL70-m本体で行うより圧倒的に楽で速くわかりやすい。
・画面でパラメータを動かすと音色にすぐ反映されるので吹きながらエディットできて楽しい。
・作成したオリジナル音色はPC保管はもちろんVL70-mのカスタム領域(6音色)に保存できる。
・VL70-mプリセットをいじっただけの音色は、Int領域(64音色)に保存できる。
・ソフトを起動した状態で、VL70-mからDUMPOUT(CURRENT)を実行すれば、VL70-mで現在表示されている音色をパソコンに保存でき、かつ、ダブルクリックだけでVL70-mに戻せる。

ちょっとした注意点
・Cst1~6領域に音色を送りこむと、同時にInt1~6領域も同じ音色で上書きされるので注意(Cst1~6とInt1~6はあらかじめダンプアウトで保存しておいたほうが良い)
・Patchman製の音色ROM音色の場合多少制限があるようです(公式サイドお読み下さい)
・最初はデモ版での試用になります。デモ版ではCst領域への保存ができないなど一部機能制限あり。
・基本的に有料ソフトになる模様。そのお金でVL1などを買って研究してサポート機種を広げたいとのことですので皆さん協力しましょう!
・将来的にはユーザー同士の音色ファイル共有などVLコミュニティを盛んにしたい!という夢をお持ちです。皆さん協力しましょう!


音色ブラウズと、ちょっとだけエディットしているところです。録画してみました。
エディットしながらリアルタイムで音色がかわるのがすばらしい。



というわけでVLのエディット熱が再燃しているところではあるのですが、問題は、いくらエディタが良いとはいえVLのプログラミングはやっぱり難しい!ということであります。しかも久しぶりなので昔いじったりした記憶も全て忘れてしまってイチからやり直し。
というわけで今現在ネットで読めるVLプログラミングの情報を簡単に調べたので備忘録。

http://www.johnkorchok.com/VL1.html
下の方にMannyFernandezTutorialというのがあります。昔IWSA(だと思う)に掲載されていたVLプログラミング入門のアーカイブです。

比較的使いやすく個性もある音色集
http://www.nortonmusic.com/VL70-m.html

音色ファイルがいっぱい
http://www.johnkorchok.com/patches/vl1m/patches/index.html
http://www.kbspace.com/vl1m/patches/index.html

VL1 / 7 /70m日本語マニュアル VL原理やパラメータの説明多少あり
http://download.yamaha.com/search/result/?site=jp.yamaha.com&language=ja&search=VL




タグ : VL

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2015.05.04 (Mon)

EWIでMatrix 12v 試してみた

先日ふと Oberheim Matrix12を再現したソフトシンセが既に発売されていることを知ったので試して見ました。
Arturia Matrix 12V
http://www.arturia.com/matrix-12-v/overview
Matrix12

Arturiaといえば既にOberheim SEMとかMiniMoogとかのバーチャルシンセを出して長いですが、超個人的に待ち望んでいたのはなんといってもMatrix 12。なぜって、マイケルブレッカーの80〜90年代のメイン音源だから。いつか出て欲しいと思っていたらいつのまにか出ていた!(2014年12月発売でしょうか)

公式ページで169ユーロで販売されています。20分間限定で使用出来る無料デモバージョンあり。
http://www.arturia.com/matrix-12-v/overview
Matrix12
日本国内では単品販売はないのでしょうか(?)、バンドルセット(V Collection 4)に含まれる形では国内販売されているようでhttp://hookup.co.jp/products/arturia/vcollection/index.html
サイトによっては税込み45800円とか、内容を考えると激安と思うけど・・でも13種もいらないんだよなあ。Matrix12、SEM、Mini、Prophetの4種で2万円のセットとか出ないかなあ・・・

まあ、なにはともあれ、無料デモ版をダウンロードして試してみました。デモ版モードでは作成した音色の保存はできず、起動から20分経過すると音が出なくなります。なお一度ソフトを終了させて再起動すればまた20分間は使えるようになります。

で、ブレッカーといえば、初リーダーアルバム収録の「Original Rays」で有名な和音演奏。これはMatrix12の「Rotateモード」を使って演奏されております。私もこれをどうしても演奏したくて、いままでいろいろ試して来て、IFW+ewiVoicingで既に満足なものはできているのですが、やっぱり(ほぼ)本物があるとすれば試したいわけです。

日本語マニュアル
http://downloads.arturia.com/products/matrix-12-v/manual/Matrix-12-V_Manual_1_0_0_JP.pdf
を見つつ設定、見事Rotateしましたよ!!!!

↓デモ版の制限時間内にメモ的に吹き散らかしたもの。コントローラはEWIUSB。

冒頭部はRotateなしのプリセット音色「M_4-OCTAVE SAW EN」という音色で、その後はこれを元にフィルター等をブレスコントロールして、Rotateを設定したもの。
スクリーンショットは下記です。Rotateの値は、その昔海外のウインドシンセサイトに載っていたTX802を使う場合の値をとりあえず流用。

何しろデモ版の時間内ということで、まだ全然ブレスコントロールに最適化した設定にできていませんが、きちんとその辺設定できるという機能は確認できました。

↓Rotateを設定できるVoiceモード画面(スタンドアロン版)
CapturFiles-201505124_000520.jpg
↓メイン画面。マトリクスモジュレーションのソースの一つ「PRESS」がブレス(CC2)に割り付けられているようなので、ブレスでいろんなモジュレーションが掛けられる。

(2015/12/31訂正追記:購入したのでいろいろ試したところ、PRESSは「チャンネルプレッシャー」に割り付けられておりCC=2では直接操作できませんでした。MainstageやLogicなどでCC=2をチャンネルプレッシャーに変換しないとPRESSは使えません(Mainstageで動作確認済)。EWIやWX7などブレス出力をアフタータッチに設定できるものはそれでそのままで大丈夫だと思います(未確認)。)

CapturFiles-201505124_000586.jpg

うーーーん、欲しい!

タグ : EWIUSBソフトシンセBrecker

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