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2013.03.29 (Fri)

NLog MIDI/Pro Synthのウインドシンセ用設定

少し前の記事(その1その2その3)でiPod Touch上のシンセアプリNLog MIDI Synth をWX5で鳴らすというのをやりましたが、その音づくりに関してコメントいただきましたので、別途記事として書いてみました。

iPod Touch/iPhone用のNLog MIDI Synth
IPad用の NLogSynth PRO
Mac用の NLogPoly Synth
とも、プリセットには、ウインドシンセに好適な設定な音色が入っていなかったので、前のエントリの演奏では、自分でつくった音色を使いました。といっても作った、とは言えないほどシンプルな設定ではあります。NLog MIDI Synthのファイルは Prosynthでは読めないみたいですので、NLog synthのウインドシンセ向けのセッティングを簡単にご紹介。

1. 音色は、ユーザーバンクからdefaultを選びこれを元に修正する(SndまたはLoad→User 2などから選択)。

2. Filterの項目から、Typeを「LP4」または「LP2」にする

その後、下写真の丸をつけたところをいじる。なお、下の写真はMac用の NLog Prosynthの画面です(クリックで拡大)。(実はその後Mac用も買ってしまった)画面構成はiPhone用、iPad用と違うかもしれませんが、どこかには同じパラメーターがあります。
NLogPoly Synth-1

3. FilterのCutoff、またはPerformanceのCutoff(写真では緑丸)に、MIDI Learn機能を使うなどして、ブレスコントロール(コントロールチェンジ(CC) 2)を設定します(2以外でも良いですが、とにかくウインドコントローラーのブレスセンサーの出力の番号)。要するに、ブレスでフィルターを動かして音量調節します。なお、もし、フィルターで音量調節するのがイヤならば、画面中央のVolumeノブにCC2を設定します。

4. ENV1とEVV2のノブ(赤四角、青四角)をSustainは1、他は全てゼロに設定。

5 .Sys→Controlの項目から、Pitch Bend Intervalを2に設定(2以外でも良いですが、まあ2が標準的)

6. 青丸のとこをLegatoに設定(NLog MIDI SynthではKeybの項にある)

6.NLog内蔵のエフェクトで、少しディレイをかけるか、リバーブをかける

とりあえず、これだけ設定すれば、ブレスで音量&音色変化する、普通のウインドシンセ音色になるはずです。
微調整として、
・音色の明るさを調節したい場合は、青四角で囲った「→Cutoff」をいじります。
・息を入れたときの音色の変化のカーブを変えたいときは、Filter項目TypeをLP4、LP2どちらか好きな方を選ぶ。
・音の立ち上がりのアタックが強すぎて耳障りなときは、青丸の「Attack」を少し増やす(0.1とか)

音色を変えたい場合、Oscの項から、好きな波形を選択します(下写真)
NLogPoly Synth-2

以前のエントリで使った音色はどれも、OSC1のWAVEをfuzにして、OSC Mixは0(つまりOSC1しか鳴らさない)にしたものです。ただし宝島の中間部分の音色は、OSC2のWAVEのsawだけ(OSC Mixは1)にしたもので、X-YパッドでOSC Mixの割合を変えるようにしました。
NLog synthのOSCのWAVEは、ほどよくウインドシンセ向きの波形がいくつか入っているので、波形の種類を選んで、OSC Mixで混ぜる割合を変えるだけで、結構いろんな音が出せるのが楽だと思いました。

以上、簡易版の説明でしたが、まずはこれだけやれば、そこそこ楽しめるのではないかと思います。
もう少しがんばればもっといろいろなことはできるとは思いますが
NLogのちょっと弱いところは、ブレス(CC2)で、同時には1つのパラメーターしか動かせない(上記ではカットオフ)ところで、細かいことをやろうとすると限界はあるので、むしろリリコン黎明期のウインドシンセみたいに、1VCOのSaw波をフィルターカットオフだけで演奏、みたいにわりきって使えばいいかなー、と現段階では思ってます。
というのも、あの「IFW」のiOS版が現在開発されつつありまして、モバイルウインドシンセは、そちら待ち、というのが実のところなのであります。



タグ : iOS

23:01  |  この記事のみ表示  |  Windsynth  |  TB(0)  |  Comment(8)  |  Top↑

2013.03.20 (Wed)

【CD】池田篤ソロ The Embrace of Life

昔読んだジャズ名盤本に、「コルトレーンの生演奏に接したのと接しないのとでは、大げさに言えば人生に対する考え方が違ってきます・・・・・・」。というコルトレーンファンの言葉が載っていて、当時は少々大げさとも思ったのですが、

僕自身が、実際そんな衝撃をうけてしまったのが、池田篤さんのソロライブでした。
2ステージ、アルトサックス1本で、独りで表現しきるのです。
阿佐ヶ谷の地下一階のお店で食い入るように聴きました。

その後、自分自身、本業に集中するため自分の音楽活動を縮小しているうちに、阿佐ヶ谷のあの場所も、池田さんの状況も大きく変わってしまい・・・やっと最近またライブを聴きに行ける余裕ができてきたのに、もうあのソロは聴けないのかと思っていたところ・・・まさかのソロアルバムの発売。

The Embrace of LifeThe Embrace of Life
池田篤

曲名リスト
1. イースト・オブ・ザ・サン
2. ドナ・リー
3. 枯葉
4. ジャイアント・ステップス
5. アイ・ヒア・ア・ラプソディー
6. ビリーズ・バウンス
7. エンブレイサブル・ユー
8. パーカーズ・ムード

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

プロモーションビデオ:
http://youtu.be/5Z7VNzVkd4k


届いた直後から、繰り返し聴いてます。一音一音、心揺さぶられます。
サックス1本のソロアルバムなんて、マニアックすぎて、なかなかおすすめしづらいですが、これは、是非。
僕的には私的人生ベスト5アルバム入りの一品です。

タグ : CDサックス

12:41  |  この記事のみ表示  |  CD/DVD  |  TB(0)  |  Comment(3)  |  Top↑

2013.03.09 (Sat)

IFW+WX5 デモ"Episode with Iris" Youtube版アップ

2011年にIFWのベータ版が公開されたときに
http://wx5.blog2.fc2.com/blog-entry-344.html
を書きましたが、そのとき録音した「Episode with Iris」のGaragebandファイルを再生しながらスクリーンキャプチャしたものをyoutubeにアップしました。



なお、演奏そのものは当時soundcloudにアップしたもの↓と同じです。
https://soundcloud.com/wx5workbook/ifw-episode-with-iris-ifw1

AppleのGragebandをホストに、トラック毎にIFWの異なる音色を読み込ませています。EWI MASTER BOOK収録のカラオケを読み込ませ、これを再生した聴きながらWX5を演奏し、それをMIDI信号として録音、音色毎にこれを繰り返し、最後にまとめて再生。再生中の画面をキャプチャしたものです。
音色はIFWのプリセットのままで、Garagebandで少しリバーブだけかけています。

こーやって、ひとつのGaragebandファイルに、トラック毎にいろんなIFWの音色を仕込んでおくと、クリックひとつで切り換えられるので便利です。(ただ、パソコンのスペックによってはあまりトラック数を多くしすぎると(20個とか)、ノイズが出たりするので注意)
ちなみにGaragebandの下部ではピッチベンド変化を表示させてますが、設定にもよりますがWX5は基本的に、口をはなすと必ずベンドダウンが発生するので、やたらと上下している、ということになっています。

IFWって何?どうやって入手するの?どうやって使うの?については以前書いた
http://wx5.blog2.fc2.com/blog-entry-344.html

http://wx5.blog2.fc2.com/blog-entry-347.html
を参照ください。

タグ : WX5録音してみたソフトシンセIFW

15:09  |  この記事のみ表示  |  Windsynth  |  TB(0)  |  Comment(0)  |  Top↑

2013.03.02 (Sat)

続々・iPod Touchでウインドシンセしてみた(ひとまず完結)

前回のつづき。WX5からiPod TouchのアプリNLog MIDI Synthを鳴らしてみるテストということで、前回はバックグラウンドにiPodのMusicアプリでカラオケを流しましたが、同じようにして、ジャズ系カラオケ&練習ソフトの超定番である「iReal biReal b - 楽譜とプレイアロング - Technimo LLC」を鳴らしながら、というのをやってみました。これは逆に、i Real bを画面(下写真)を見ながら・鳴らしながら、NLog MIDI SynthをWX5で鳴らす、というのもできるので、ヘッドホンでできるモバイル練習環境としてなかなかかもしれないです。

irb

ちなみに iReal bですが、アプリ内ストアで「コードとスケール」というのを買うと、上の画面のように、カラオケ演奏のコード進行にあわせて和音と使用可能なスケールを1種類(可能なスケールのうちあらかじめどれを表示するか自分で指定しておく)表示してくれるという、ある段階の練習者にとってはこれ以上ないような機能がつきましたが、ちょうど自分がそのレベルなので、ほんとに役立ってます。あと、これは標準機能ですが、1コーラスを繰り返すごとにテンポを速くしたり、移調したり、という機能を使いながら練習すると、オニのシゴキ、ってかんじで楽しいです。


録音してみたのはこちら。iReal bからはベース音だけ出してます。機材は、WX5とiRig MIDIとiPod Touch(4th Generation)、シンセアプリはNLog MIDI Synth。



NLog以外のiPhone / Touch用ソフトシンセアプリもいくつか触ってみて、特にAnimoogは、マニュアルや導入ビデオなど見てかなり時間をかけてトライアルしたんですが、結局、ブレス(CC#2)をフィルターを開閉するときのノイズが多くて気になる、ということで、ブレスコントロール、ベンドコントロールを活かした比較的シンプルなウインドシンセ音色での演奏、という要望では、消去法で、NLog MIDI Synthが現段階でベター、という結果となりました。とはいえNLogにしても制限は多くて、やりたいことが全部できているわけではないのですが。

一番多い制限は、ブレス(CC#2)で、ひとつのパラメーター(例えばフィルタ−)しかコントロールできないこと。ボリュームとフィルターとレゾナンスを同事にブレスでコントロールしかつそれぞれの変化幅を個別に指定、とかいう、細かいんだけどウインドシンセとしては必須のことが、NLog始め、試した全てのソフトで出来ない!(最近のiPad専用の大手楽器メーカーのアプリはどうなのか良くわかりませんが試せる環境にないので・・・)
というわけで、ウインドシンセに特化したのiOSアプリの完成を心待ちにしているのであります!


その他の参考:
Bernie Kenerson氏がEWIでiPad上のいろんなソフトシンセを試した動画集、どんなことがどうやったらできるか、大変参考になります。
http://www.youtube.com/playlist?list=PLPiF2XiSEyUQRS2zFk-hZ8wZT4GH50Hb9

Animoog公式紹介ビデオリンク集
http://www.moogmusic.com/products/apps/animoog-iphone#demos-tab
Animoogマニュアル
http://www.moogmusic.com/sites/default/files/AnimoogManualWeb_0.pdf

タグ : WX5録音してみたソフトシンセiOS

21:43  |  この記事のみ表示  |  Windsynth  |  TB(0)  |  Comment(2)  |  Top↑
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