2010.04.24 (Sat)
Bob Mintzer / Canyon Cove
現在ローテーション聴きの最中ですが、良いです
Mintzerファンには文句なくおすすめ。
気になる方はamazonで試聴できます。
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曲名リスト
1. Somewhere Up There
2. Bebop Special
3. Papa Lips
4. Bugaloo to You
5. Thaddeus
6. When I Fall in Love
7. Improv #3
8. Road Well Traveled
9. Truth
10. Mr.Fonebone
11. Improv #2
12. Canyon Cove
13. Improv #1
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Mintzerのテナー、Erskineのドラム、GoldingsのB3オルガンのトリオ編成です。Judd Millerが3曲でEVIで参加しています。
サドメルビッグバンドを下敷きにした5曲目がyoutubeのプロモ動画でみれます。
CDではメロディーにフルートがオーバーダブでユニゾンしていて、その雰囲気がまた僕好みで良。
全体的にこの動画のような落ち着いた雰囲気で、安定感抜群、熟練の旨味、てなかんじでリラックスして楽しめる1枚。個人的には10曲目、Mintzerビッグバンドの演奏で有名ですが、オルガン編成もとても良くて一番気に入りました。
Judd Millerの参加はImprov #1~3で、3曲というか、1つの長いimprovisationのセッションを3カ所良いとこ取りみたいな感じなのかな???
基本的にアナログシンセ音色でMintzerのバスクラと絡んだり、ハーモニックな音色で全体の雰囲気をつくったりしてます。伴奏のキーボードシンセのかわりにウインドシンセ、というかんじでしょうか。バリバリにウインドシンセが堪能できるという感じではありませんのでそのためだけに買う必要は感じませんが、確かに深い意味でウインドシンセならではの雰囲気が楽曲に付加されていていて意義があると思いました。
2010.04.23 (Fri)
米国ウインドMLよりメモ
http://groups.yahoo.com/group/windcontroller
一応ROMってるんですが最近読んでなくて、3ヶ月ぶんまとめてナナメ読みした中からいくつかメモ。
The Double Slide Controller
トロンボーン型ウインドシンセの研究試作品。
詳細は
http://gtcmt.coa.gatech.edu/?p=2138
2010年のGERGIA TECH CENTERの楽器コンペで受賞したInstrumentだそうですが、
・基本的にトロンボーンの演奏操作
・スライドは2つ!
・持ち手はジョイスティックになってて、XYZ軸のセンサーと数個のスイッチ付(ゲーム機みたいなかんじ?)
・マウスピースはEWI4000sの流用
・上記動画主に、右手がメロディーでVL70m、左手とスイッチ群はソフトシンセの伴奏をいろいろ。
・プログラミングにはMaxMSPを使用
のようです。
トロンボーン型というのは誰でも思いつくでしょうけどそこにジョイスティックを組み合わせるのはアイデアだな~と思いました。
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新型ウインドシンセつながりでは既に昨年のニュースで
国内ではDONAXさんが紹介されたのが最初だと思いますが
ウチではまだ書いてなかったのでいまさらですが、
Eigenharp
http://www.eigenlabs.com/our-products/
エレクトロハープということですがブレスセンサーつきで、DONAXさんの言われるとおりバグパイプといったほうが適当のような気がします。販売はされてるので個人輸入ならできるのかな??
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あとPachmanmusicが
Roland SonicCell 用のウインドシンセ用パッチを販売開始してました。
http://www.patchmanmusic.com/rolandSonicCell.html
音色ファイルは日本国内からも買えるはずです(たぶん)
2010.04.04 (Sun)
Theジャズ道をオススメしつつ吹き込みの強さについて考えてみた
そんなこともありまして、「扉」のほうをもう一度やってみましたら、やっぱりいいですねぇ。ジャズの吹き方・アドリブの入門教則本としても良いですが、それに加えてもうひとつ、
「入門者がみんなにスタンダードジャズ曲演奏を披露するときのカラオケ&楽譜の最高峰」
だとあらためて思いました。なぜかといえば
・伴奏がすばらしい(最高峰の伴奏者がオーソドックスなキメなども交えつつしっかり演奏している)
・誰でも知ってる曲が多い
・1曲が長すぎない
・アドリブパートがきちんと書いてある。
・アドリブ部分は初心者でもできるくらい簡単な楽譜だけど、玄人が聴いてもかっこいい譜面になっている
・変に凝ったアレンジではないので、自分の好きなようにメロディーフェイクやアドリブすることもできる
というわけでしつこいですけど、おすすめなのですが、久しぶりに練習してた勢いで録音してみました。付属の伴奏カラオケを使って、10曲目のバラードです。メロディーもアドリブ部分も、「書いてある」譜面通りに演奏してます。(ところどころ自分のクセのアーティキュレーションが出てしまってますが)一応WX5のサイトなので、演奏にはWX5、音源はEWIUSB付属のARIA、使用音色はプリセットのままの「XT Melodies」です。
♪ When I -
収録されている池田さんのデモ吹奏はこの10000倍くらい素晴らしいんですが、伴奏のすばらしさと、譜面のすばらしさはわかっていただけるかと思います。
・・・ところでですが、上の演奏では、WX5をつなげているVL70-mのブレスカーブを「ゼロ(=まんなか)」くらいにしつつ、かなり「そーっと」吹いてます。具体的にはVL70-m画面に出る、ブレス量を表示するゲージがだいたい50%くらいの位置の息の強さ(EWIUSB-ARIAの画面では、Breath量表示のダイヤル50%くらいの位置)です。
ちなみに、同じ曲を、同じ音色で、同じ設定で吹いても、息の吹き込みが強めよりだと、こんなかんじになります
♪When I - 息強め
(VL70-m画面のブレス量表示およびEWIUSB-ARIAのブレス量表示は80-100%付近の息の強さ)
同じ設定なのに全然違う音色に聞こえますよね。ここらへんがウインドシンセの特徴でしょうか。どっちが好みかはともかくとして、あんまり吹きすぎない「ブレス量が少ないところの音色」をうまくつかいこなすと、表現の幅が広がるのではないかと思うのです。まあ「少ない息を揺れずにキープする」のはうまく腹式呼吸で支えてやらないと難しいですけど(僕もあんまりできてないですが)。練習法としては例えば、
・50%くらいのブレス量でロングトーンする
・息だけでビブラートする練習をしてみる
・ブレス感度設定も再考してみる
息だけでビブラートする、ってのは、フルートのビブラートと同じですが、同じ音でタンギングをせずに、腹式呼吸を意識して息だけでビブラートをかけるというかんじです。
♪息でビブラートの例
上の例では前半がブレス量最大50%前後、後半がブレス量最大90%前後で息だけで音を揺らしてます。前半の感じがうまくコントロールできるようになるとよろしいのではないかと思います。うまくお腹を使いましょう。
ちなみにこの息ビブラートはサックスの時も使えますよ(というかジャズサックスのビブラートは息がメインだと思う)